ベクトル<平面図形>が本当によくわかる本 (細野真宏の数学が よくわかる本)
総合評価:☆☆☆☆
対象:基礎から共通テスト(センター)・私大レベル
おすすめポイント:見やすさ、わかりやすさ、オリジナル性
学校の授業でわからない人でも、ベクトルの基本概念から問題の解き方を理解できる。例題・解説・練習問題という流れでベクトルの基本概念や問題の解き方を学ぶための参考書である。解答にはどのポイントを使うか赤字で記載されていて、解答のプロセスも確認できる。
練習問題は例題の類題だけでなく、新しい事項も解説されている。初学者でも読めるよう基本事項から解説。
見やすさ
講義調の解説で読みやすい。重要事項や解説は赤字で記載してあり、重要な部分が一目で分かる。藁半紙を利用しているので若干見づらい部分もある。
わかりやすさ
基本事項から始めていくためわかりやすい。解説は図を多用しており、資格的にもわかりやすい。
最後のページにポイントをまとめているので、復習するときにわかりやすくなっている。
対応範囲
対応範囲は一冊目は平面ベクトルの基本事項から応用問題まで。ただし、応用問題のレベルはそこまで高くない。二冊目は空間ベクトルに入る。
オリジナル性
分野に絞り、教科書レベルの解説を詳しく扱っている参考書は少なく、その点でオリジナル性がある。また藁半紙を使用しているので非常に軽い参考書です。
費用対効果
ベクトルのみの参考書と考えるとやや高い。分量も多く読了には時間がかかるためコストパフォーマンスは低い。
本当にベクトルが苦手な人やしっかりと学習したい人が使うための参考書。本参考書にも記載があるようにベクトル分野は基礎をおろそかにすると急がば回れで、なかなか得点に繋がらないので、このくらい丁寧にやってもいいかもしれない。