マスター・オブ・整数―大学への数学
総合評価:☆☆☆☆
対象:国立二次から最難関、大学別
おすすめポイント:わかりやすさ、対応範囲
整数に特化した参考書なので、珍しい。大学への数学にしては、解説が丁寧であり、また整数の分野を正確に理解したい場合は非常に網羅するのが難しいのですが、この参考書では、9割以上は網羅されていると思われるので非常にオススメ。
見やすさ
大学への数学の体裁と同じなので、白黒刷りで非常に見づらいが、類題は点線でくくるなど白黒刷りにしては配慮のある参考書であった。
わかりやすさ
解説が章に分かれて、丁寧に書かれており、大学への数学の参考書にしてはわかりやすい参考書であった。加えて、段階を踏んで説明があるので、非常に見やすい作りになっていた。
対応範囲
整数分野にフォーカスされているので非常に狭いが、整数分野だけ見てみると、9割以上は網羅されているので高評価。
オリジナル性
整数分野に特化した参考書は今はあまり世の中に出回っていないのでオススメであるが、今後新課程に含まれることも有り、参考書が次第に増えていく可能性もあるのでほかの参考書も見て比較検討していかなければならない。
費用対効果
この価格で、整数分野をマスターできるのであれば非常にオススメであるが、一橋大学や東京大学ほどの難関大学を受験する人以外は取り組むかどうか真剣に考えて取り組むべきである。
整数分野は基本的な解き方さえ抑えてしまえば、あとは数学に対しての知見の深さがある人の方が解けてしまうので数学全般の演習を進めたほうがいい場合もあるので要注意。